2017年 泌尿器科授業② 准看護師資格試験 練習問題

院長が佐賀市医師会立看護専門学校で高等課程泌尿器科の授業を行いました。
6月21日に第2回目の授業を実施しています。
授業に使った演習問題の解答と解説です。

では問題編からです。

准看護師泌尿器科授業
練習問題②

1)成人の場合、ネラトンカテーテルは10~11号を用いる。

2)成人女性のカテーテル挿入の長さは、4~6cmである。

3)成人男性のカテーテル挿入時は、陰茎をねかせたまま最後まで挿入する。

4)成人男性のカテーテル挿入の長さは、約10㎝である。

5)成人男性の場合、カテーテルは約20cm挿入する。

6)カテーテル挿入は、無菌操作で行う。

7)男性の場合、留置カテーテルは、大腿部内側に固定する。

8)留置カテーテル挿入中は、尿路感染症が発生しやすい。

9)成人男性の膀胱留置カテーテル法では挿入の長さは8~10㎝である。

10)バルーンは滅菌生理食塩水で膨らませる。

11)導尿(蓄尿)バッグは閉鎖式が望ましい。

12)導尿(蓄尿)バッグは膀胱より高くする。

13)尿について、アンモニア臭が強い新鮮尿は異常な尿である。

14)尿は淡黄色から淡黄褐色である。

15)尿には混入物はない。

16)尿は弱酸性である。

17)慢性腎不全の原因は、糖尿病性腎症と糸球体腎炎が多い。

18)腎機能の低下のみで自覚症状が認められない状態がある。

19)血液中の尿素窒素やクレアチニンが著しく低下した場合、透析療法が必要となる。

20)慢性腎不全では低血圧を伴う。

 

では、解答・解説編です

准看護師資格試験
解答・解説

1)解答×
ネラトンカテーテルは6~7号と覚えましょう。
カテーテルにはFr.(フレンチ)という単位もあるので要注意。

尿道留置カテーテルの場合は14Fr.前後のカテーテルを利用します。
混同しないように。

基本の整理
  N号のネラトンカテーテルは1+N/2が直径です。これは英国式の単位です。
つまり6号のネラトンカテーテルは1+6/2=4(mm)が外径になります。

10号では1+10/2=6(mm)のネラトンカテーテルは少し太いですね。

ちなみに尿道留置カテーテル14Fr.では、その外径は14/3≒4(mm)
になります。

 

2)解答
成人女性の尿道長は3cmとまず覚えます。当然、カテーテルの挿入長は3cm
よりも長い。「女性の導尿では10cm以上挿入することはない」と覚えておくと試験の
時に役立ちます。

3)解答×
まず導尿は通常、臥位(寝た状態)で行います。陰茎を身体に対して垂直方向(天井方向)に
引き上げてカテーテルを挿入すると挿入しやすくなります。

4)解答×

5)解答
まず、男性の尿道の長さは18cmと覚える。(試験対策です)
よってカテーテル挿入長は18cmを1~2cm超える選択肢を選ぶのが解答のコツです。

6)解答
  菌が入ると尿路感染症を起こしてしまう可能性があるので、通常のカテーテル操作は無菌操作
です。

7)解答×
男性の場合、カテーテルの固定は陰茎を持ち上げて腹部に固定します。
理由は陰茎を下に向けて固定すると陰茎陰嚢角(図の矢印)に力がかかって潰瘍をつくり、
膿瘍(膿が出る)となり、尿道廔(にょうどうろう)という尿道と皮膚の間に穴ができる
恐れがあるからです。また尿道の出口に力がかかると尿道も裂けやすくなります。

8)解答
カテーテルは「異物」です。身体にカテーテルが入ると、カテーテルの表面にばい菌が定着
してしまいます。(バイオフィルムといいます)尿路感染症が起こりやすくなります。

9)解答×
4)、5)の解説参照

10)解答×
  授業で説明した通り、尿道留置カテーテルのバルーンを膨らませるための通路は非常に
小さな通路です。そこに生理食塩液が入ると結晶化してつまる可能性があります。
詰まってしまうと、固定水が抜けなくなります。

11)解答
閉鎖式とはカテーテルと蓄尿バックが最初からくっついてセットになっているもの。
逆に閉鎖式ではないのはカテーテルと蓄尿バックが別になっているもの。なるべく
膀胱尿道と外が触れないほうがいいから閉鎖式のほうがよいのです。

12)解答×
  バッグを膀胱より高くすると逆流してしまいます。

13)解答×
  正常の尿は、排尿直後は無臭。時間が経つとアンモニア臭が出てきます。

14)解答

15)解答
問題の趣旨が少しわかりませんが、変なものは混じっていません。

16)解答
基本的に尿はpH6ぐらいの弱酸性と覚えましょう。

17)解答
糖尿病性腎症が原因の第1位、2位が糸球体腎炎。

18)解答
腎臓が悪くなっても初期には自覚症状がありません。

19)解答×
腎臓が悪くなる(腎不全)と最終的には血液透析が必要になる場合があります。腎臓が悪くなると
尿素窒素やクレアチニンは値が上昇します。

20)解答×
腎臓が悪くなると、からだの中の水分をうまく出せなくなり、からだに水分が貯まることで血圧が
上昇します。また腎臓には血圧を下げる物質や上げる物質が出ていますが、腎臓が悪くなると血圧
を下げる物質の働きが弱くなったり、血圧を上げる物質の産生が高まり血圧が上がります。

さて、皆さんできたでしょうか。

良く復習しておきましょう。

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