2017年看護学校授業(高等課程)・准看護師試験問題練習③

平成27年6月28日に院長が佐賀市医師会立看護専門学校
高等課程1年Aクラスで行った第3回目の授業の練習問題の解説です。

まずは問題編から・・・

問題編

1)腎機能障害により浮腫がある患者さんには食事療法として塩分や水分を制限する。

2)腎機能障害により浮腫がある患者さんに対して、浮腫を軽減するために、できるだけ運動

するように指導する。

3)尿路結石では再発率が高い。

4)尿路結石には尿酸結石が最も多い。

5)尿路結石の排石促進のために、安静を促す。

6)尿路結石の患者さんには水分を控えるように説明する。

7)血液透析患者さんには体重測定は、測定条件が同じ状態で週に1回行うように指導する。

8)血液透析の患者さんでは血圧はシャント肢で測定する。

9)血液透析の患者さんでは不均衡症候群の観察を行う。

10)透析実施中は、トイレ歩行を促す。

11)腎癌の3大症状は血尿・腫瘤・発熱である。

12)尿路結石患者には、自然排石を促すために1日に2000mL程度の飲水を指導する。

13)透析患者の社会保障制度の活用について、ソーシャルワーカーなどとの連携を図る。

14)血液透析患者差は、腹膜透析患者に比べて食事制限がゆるやかである。

15)慢性腎臓病では、摂取エネルギー量の制限が必須である。

16)血液透析患者は、水分摂取量を調整する。

17)血液透析時における不均衡症候群の症状には黄疸がある。

18)尿路結石の成分としては、コレステロールが多い。

19)血液透析をうける患者の看護では、シャント音・スリルの確認を行うように指導する。

20)急性腎不全の患者では食事は高タンパク食にする。

比較的、やさしかったと思いますが、引き続き解答解説編です。

 

解答と解説編

1)解答

2)解答×
定番の問題です。腎機能障害がある場合は、腎血流量を増やして腎臓の状態を良くするために安静
を指導しなければなりません。運動すると全身の血流状態は良くなるけど相対的に腎血流量が低下
すると理解しておけばよいでしょう。

3)解答
尿路結石は5年間で45%、10年間で60%が再発すると言われています。尿路結石が食事内容や
生活習慣が生成に大きく関与することや結石ができる原因が1つだけではなく色々な原因が
重なっていることも再発しやすい理由のようです。

4)解答×
シュウ酸カルシウム結石が最多です。

5)解答×
結石排出促進のためには適度な運動が大切です。

6)解答×
水分摂取の目標は1日2,000mLと覚えましょう。

7)解答×
週に1回では少ないですね。血液透析を受けている患者さんでは水分の管理が大切です。
血液透析患者さんの体重増加は水分が貯まったため。だから体重測定は毎日必要です。

8)解答×
普段、採血するような腕の細い静脈からはそんな多量の血液は
抜けませんよね。そこで「シャント」が必要になるのです。シャントとは橈骨動脈
(脈を測る時の手首の血管)と皮下の静脈をつなぎ合わせて血管のバイパスを作るのです。
そうすると圧力の強い動脈血が壁の薄い静脈へ勢いよく流れ込むため、もともと細かった
皮下の静脈が太くなり、太い針を繰り返し刺して血液を抜くことができるようになるのです。
この「シャント」は大切なものです。つぶれてしまったら大事です!シャントを長持ち
させるためには、シャントがあるほうの腕を締め付けないように注意が必要です。
だからシャント側の腕で通常の採血をしたり血圧を測ってはいけません。

9)解答
不均衡症候群(ふきんこうしょうこうぐん)とは血液透析開始2~3時間目から頭痛が
おこるもので、ときには吐き気も出現します。原因は透析によって老廃物がいっきに除去
されるためにからだのバランスが一時的に乱れるためと言われています。

10)解答×
問題の趣旨が良くわかりませんが、透析は通常安静にして行います。そもそも透析をしている
患者さんは尿量が少ない~ないのでトイレに頻回に行くことは通常ないはずですよね。

11)解答×
古典的3主徴は①血尿、②腫瘤の触知、③腹痛(疼痛)です。

12)解答

13)解答
身体障がい者の1級が取得できます。

14)解答×
食事制限が厳しいのは血液透析のほう。

利  点 欠  点
血液透析

原理は
「拡散」と「限外濾過」

●確立された治療法である。
●専門スタッフ(医師、看護師、臨床工学技士)の
もとで治療を受けられる。
●透析時間以外は自由に行動できる。
●ブラッドアクセス(バスキュラーアクセス)に気をつければ運動に制限はない。(シャントのこと)
●週に2~3回、4~5時間/回、拘束される。
●透析中や透析後に頭痛、疲労感の症状が出現する。
(不均衡症候群)●食事制限がやや厳しい。 
腹膜透析

原理は
「拡散」と「浸透」

●透析施設に隔日通院する必要がない。
●社会復帰が容易である。
●不均衡症候群などの合併症が少ない。
●食事・水分制限が緩和される。
●中分子量物質の除去効果が高い。
●心・血管系に与える影響が少ない。
●血液の損失がない。
●腹膜炎を起こすことがある。
●タンパク質が失われる。
●透析液中のブドウ糖が吸収されるため、肥満、高脂血症を
起こすことがある。(透析液から吸収される分を差し引く
●腹部膨満、腹痛を起こすことがある。
●腹膜の透析能が低下するおそれがある。

 

15)解答×
摂取エネルギーは普通の人と同じぐらい。

16)解答
解説は7)を参考にしてください。

17)解答×
解説は9)を参考にしてください。

18)解答×
解説は4)を参考にしてください。

19)解答
シャントの流れ具合は患者さん自身でも注意することが重要です。
シャントに指を軽く当てたときに、ビリビリ震えるような振動を感じます。
これをスリルといいます。また聴診器で聞くと血液が流れる音がザーザーと
聞こえてきます。

20)解答
低タンパク食が原則です。

血液透析に関する問題の解説には
「わかりやすい血液透析とCAPD」(日本メディカルセンター)
   著:田川 斉

を参考にさせて頂きました。

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