間質性膀胱炎①(総論)

間質性膀胱炎について解説しましょう!

なぞの頻尿! 膀胱の痛み!
それは間質性膀胱炎かもしれません。

総 論(間質性膀胱炎の概要)

とにかく頻尿である。
おしっこが貯まると下腹部が痛くなる。
おしっこの出口が痛い。
抗生物質を飲んでも全く良くならない。
過活動膀胱の治療薬を飲んでも良くならない。
尿検査を受けても異常が無いと言われる。
心因性の頻尿だと言われた。(気のせいだと言われた!)

このような症状が続く場合、それは
間質性膀胱炎(かんしつせいぼうこうえん)かもしれません。

間質性膀胱炎は原因不明の慢性膀胱炎です。
明確な定義や世界共通の診断のための取り決め(診断基準)もありません。
症状が多彩であることから、診断する医者もこの病気のことを頭に入れて診察をしなければ
気づかないこともあります。

間質性膀胱炎は尿検査だけでは診断することができません。
逆に症状がひどいのに尿検査ではほとんど異常がないことが多いのが特徴です。
膀胱の中をカメラで覗いてみる検査(膀胱鏡検査)を行わなければ確定診断へ辿り着く
ことが難しい病気です。

間質性膀胱炎にはハンナ型と非ハンナ型(後者は拡張後粘膜出血ともいいます)の2つの
タイプがあり治療方法も異なります。これも膀胱鏡をすることで判別ができます。

そしてこのハンナ型の一部、重症型は国が認める難病に指定されています。

もちろん大切なことは、間質性膀胱炎以外の病気ではないことをしっかり調べる
ことです。
良く似た症状の病気には膀胱がんや膀胱結核など注意すべき病気がたくさんあります。

 

治療には診断も兼ねた膀胱水圧拡張術がありますが、麻酔が必要なので一般的には入院が必要な手術です。
この手術には厳しい施設基準があり、手術ができる病院(あるいは医院)は限られています。

残念ながら、特効薬となるような飲み薬はありません。膀胱の中に薬液を注入する治療方法もありますが、これも現在
のところ保険で認められたものは国内にはありません。(現在、治験中の薬があります)
食べ物や飲み物で症状が悪化することもあり、食生活を工夫することで症状を和らげることもできます。

治療方法が限られ、現在のところ特効薬がないことから、確かに治療が難しくなる場合もあります。
ただし、正確に診断がつけば、その患者さんにあった治療や生活指導を受けることで症状を緩和することが可能です。

そしてこれから新しい治療方法も出てくる可能もがあります。

以上が間質性膀胱炎の概要です。
これから何回かに分けて、この不思議な病気について詳しく、そして分かりやすく
解説していく予定です。
(文章とイラスト:院長 南里正晴)

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