「骨盤底トレーニング外来」よりお知らせ
「ウーマンズヘルスケアフォーラム2017」に参加してきました!
看護師の田中奈緒美です。
当院で女性の尿もれや頻尿のケアを専門的におこなう
「骨盤底トレーニング外来」を担当しています。
11月26日、福岡市で開催された
「ウーマンズヘルスケアフォーラム2017」
に参加しました。
主催の「女性のリハビリテーション研究会」は理学療法士の団体です。
今大会では月経や妊娠・出産、マイナートラブル、尿失禁や頻尿などの女性特有の症状
に対して第一線で活躍されている理学療法士がどのようにアプローチしているかを聞く
ことができました。
まず、
「女性の身体をホリスティック(包括的)に捉える~月経の観点から~」
では、女性の健康を考える場合、生涯におけるライフステージを考える必要がある、
つまり思春期・成熟期・老年期といった生理的側面と、結婚・妊娠出産・家族との関係・
職場での関係などの心理社会的側面の両方で捉える必要があります。また月経周期を通して
ホルモンの影響から体調や症状が変化していくこと、自律神経と女性ホルモンは密接に関係
しておりストレスが多いと自律神経の切り替えがうまくいかず血流障害が起こりやすくなり
女性ホルモン分泌がうまくいかなくなることなど、女性患者さんとかかわる上でとても興味
深い内容でした。
次に「骨盤底部機能不全に対する評価とアプローチ」では、
おもに産後の健診時におけるマイナートラブルに焦点を当て、妊娠・分娩が骨盤底部に
及ぼす影響や姿勢や呼吸・骨盤底筋群の評価、運動や生活指導などについて学びました。
理学療法士による講義は身体の機能的な部分の専門的なアプローチが学べるので非常に
勉強になります。
当院の「骨盤底トレーニング外来」では骨盤底筋訓練の指導と併せて
日常生活習慣の見直し、水分摂取の補正や膀胱訓練などその方に応じた指導を行っています。
今回の学びを活かし患者さん一人一人の症状改善の手助けが出来るよう頑張ります!
( 文:南里泌尿器科医院 看護師 田中奈緒美 )